小倉唯先生のサイン会に行きたすぎて運転免許をとった話。完結編 conclusion GOD'S WAR
<ここまでのあらすじ>
行け!清洲昇吾は、邪神ガタノゾーア(小倉唯先生)のサイン会へ行くため、ハンター試験を突破。
ついに運転免許(ただし小型特殊自動車免許)をGETした。
いざサイン会!
これは「顔写真付き身分証を最短で手に入れる方法」体験記である。
→ [その1]
→ [その2]
→ [その3]
ついにサイン会当日。
緊張でろくに眠れなかったのは言うまでもない。
やたら早起きしてしまい、グロッキーである。
早くもピンチだ。
そして大問題である。
何を着ていけばいいのかサッパリ分からない。
初デートに挑む中高生のような超絶大ピンチである。
小特の試験に続き、久々に脳みそをフル稼働させる。
まず、今回はオシャレに関する書籍のサイン会なのだから、こちらも小綺麗な格好をしていくのが最低限のマナーというものだろう。
その小綺麗の方向性であるが、小倉唯先生のラジオ等での過去の発言を総合すると、男性はあまり着飾らず、整髪料もつけず、ワイシャツ等の割とサラリーマン的な装いが良いのではないか、という予測を導き出せる。
以上のようなプロファイラーかストーカーの才能を発揮した結果、知人の結婚披露宴二次会に行く時のようなコスプレが完成した。
カジュアル性、皆無。
これで良いのかは分からないが、少なくとも追い返されはしないだろう。
さて、サイン会会場は池袋の『アニメイト 池袋本店』だ。
え? アニメイト?
購入とサイン会応募先が『とらのあな 秋葉原店A』で、当落通知とその問い合わせ先もこちらだったので、例の「顔写真付き身分証」に関する質問も『とらのあな 秋葉原店A』にさせていただいたのだ。
とらのあなとアニメイトが犬猿の仲だったらどうしよう……。
なんだか申し訳なさでいっぱいである。
丁寧にご対応いただき、ありがとうございました!
ここ数年、鈴木このみ先生を応援する過程で「リリイベ」(リリースイベント)という催しを知り、その手のイベントにはだいぶ慣れてきたのだが、書籍のサイン会は初めてだし、アニメイト池袋本店のイベント会場に行くのも初めてである。
「何か」があってはいけない。
アンラッキーっぷりが持ち味の自分だが、今日だけはダメだ。
千葉時間による支配を断ち切って、早めに現地へ行くべきである。
というわけで池袋駅に、集合時間の3時間前に着いた。
遅刻するよりは遥かにマシだが、お察しの通りヒマーマンである。
とりあえずジュンク堂で映像編集に関する専門書を物色し、新しく出来た高層ビルの公共スペースを徘徊する。
素晴らしき、ぼっち休日である。
ファミレスでハンバーグステーキを食べ、集合時間までドリンクバー。
……「完璧」とはこのことを言うのではないだろうか。
コーヒーを啜りつつ、サイン中の先生との会話のヒントを探そうと、書籍に改めて目を通す。
『小倉唯パーソナルブック yui-itsu』。
小倉唯先生のストイックな魅力が詰まった本である。
「オシャレするのって楽しそうだなぁ……自分も少しは見た目に気を使ってみようかな……?」と男性の自分でも思ってしまうくらい、小倉唯先生が楽しそうに生き生きとオシャレしているのだ。
子供の頃は、お出かけ前の母の化粧時間が恨めしかったものだが、今なら許せる。
僕も稀に人前で歌う際には、ほんの少~しだけ化粧で整えたりもするので、感覚が少しだけ分かるのだ。
また、中高生の頃の僕はビジュアル系バンドが好きだったので、そっちの感覚も戻りそうになるが、小倉唯先生的にはそういうことじゃないらしいので、踏み止まろう。
とても良い本です。
僕は来世で女性アイドル声優を目指すことにしているので、来世の自分にこの本を教えてあげたい。
買いましょう。
オシャレっていいな。
小倉母との対談記事に改めて目頭を熱くしていると、そろそろ集合時間である。
会計とトイレを済ませ、いざサイン会。
会場に着き、念には念をとダメ押しのトイレへ行き、階段にズラリと並んだ入場列へ。
行列とともに少しずつ階段をのぼり続ける。
熱気が立ち込めクラクラする中、間もなく頂上である。
ついに、ついに眼前に広がる、受付!

ここが天竺か!
そう、僕はこの時のために全てをかけて、運転免許(ただし小型特殊自動車免許)をとったのである。
顔写真付き身分証を数年ぶり(パスポートは数年前に切れていた)に係の人へ差し出す、緊張の瞬間!
係の人 「清洲さんですね。わざわざ運転免許をとっていただき、ありがとうございました!」
!?
問い合わせに答えてくれたとらのあなの人?
いやここはアニメイト??
とらのあな経由で答えてくれたキングレコードの人かしら???
不意をつかれすぎて、
「あ、いえいえ~w」
だとか微妙極まるリアクションしかできなかったことが悔やまれる。
こちらこそ、受付で残念な空気を漂わせることを避けることができました。
改めて、ありがとうございました。
混乱しつつも、無事、入場である。
ソワソワしながら抽選で引いた番号の席へ座る。
入場時に渡された紙へ、サイン時に入れてもらう自分の名を平仮名で書くように、とのこと。
姓名の「名」を書くように言われたにも関わらず、ついフルネーム書いてしまい、取消線をひく。
緊張しすぎである。
僕は普段タレント相手の仕事もしているが、こういうイベントだと何故か、そういうの関係なく、めっちゃ緊張するものなのである。
仕事とプライベートは別。
おやつは別腹である。
ソワソワしすぎて、周囲のファンの会話にちょいちょい混ぜていただき、失神しないよう何とか踏みとどまる。
参加者の入場が完了し、いよいよ開始時間。
我らが小倉唯先生の登場である。
き、キャアアアアアアアアアアア!!!!!
小倉唯先生は、若干ネタ化してきたw「鉄壁の前髪」を崩し、おデコを我々に披露しているではないか!
→ ブログ参照
田村ゆかり大先生によると、女性が前髪でおデコを隠す理由は、写真撮影等で目をなるべく大きく見せようとカッと見開く際、おデコに力を入れている様がバレないようにするためなのだそうだ。
それを解放するということは、それだけの覚悟を決めているということなのである!(適当)
嗚呼、ありがたや、ありがたや……。
心の中で手を合わせて念仏を唱えていると、小倉唯先生と我々の間にパーテーションがサーっと引かれ、視線をシャットアウトする壁が誕生した。
!?
どうやら、サイン時に個人名を伝える都合上のプライバシー保護とかそういうことっぽかった。
な、なるほど……。
こういう形式のサイン会は初めてなので、呆気にとられた。
90人近い待機者が固唾をのんで見つめるパーテーションの向こうから時折聞こえてくる声。
こ、これはまるで、面接会場……!
否応なしに緊張が高まる。
自分の順番はラスト数人なので、緊張の高まり最高潮であった。
もはやソワソワというか、血の気が引いて手が冷たくなっていく。
再び周囲の会話に混ぜていただき、失神しないよう何とか踏みとどまりつづけた。
待ちに待っていよいよ席を立ちあがり、サインの列に並ぶ。
嗚呼、サイン中の先生に、何を話しかければ良いのか……。
リリイベ等の催しに慣れてきたとはいえ、これは毎回たいへん悩む問題である。
以前参加した小倉唯先生ポスターお渡し会では、つい自分のツラい身の上が口からハミ出て心配されてしまったり、やや反応の鈍い話題を振ってしまったことがあったので、今回は楽しい会話にしたい。
サイン会に初めて参加できた喜びを伝えようか?
先日のライブツアーでの感動を伝えようか?
書籍のサイン会なのだから、書籍の感想が良いだろうか?
今日のファッションについて伝えようか?
いや。
いやいや。
気の利いた話の広げ方など到底不可能なので、ここは自分にしかできない話題を振るしかないだろう。
そして、自分の番が来た。
小倉唯先生は、サイン用の本と名前のメモを受け取り、丁寧に目を合わせてくる。
先生 「しょうごさんですね?」
き、キャアアアアアアアアアアア!!!!!
平静を装い、「よろしくお願いします」と一礼をし、自分の口から出た話題は……
「今日のサイン会のために、運転免許を取ってきました」
先生 「え? 車でいらしたんですか?」
「いえ、入場時に顔写真付きの身分証がないと入れないので」
先生 「えっ…… それ、凄すぎじゃないですか……!?」
「長年応援してきたので、今回こそはどうしてもサインをいただきたかったんです」
小倉唯先生のリアクションはいつも大きくて素敵なのだが、今回は珍しい、若干引き気味のガチ目のリアクションをいただいた。
いやはや、頑張って免許とった甲斐があった……!(走馬灯)
書籍の話もしたかったけれども、長時間のサイン会、きっと、こういうビックリも必要に違いない。
そして、小倉唯先生が僕の名前を書いている……!?
((((;゜Д゜))) ひ、ヒィー‼

ありがとうございました。
家宝にいたします。
緊張で震えそうな手でサイン本を受け取り、「ずっと応援してます!」と手を振った。
会場のスタッフの皆様に会釈し、前後の順番だった人と「いやー緊張しましたねぇ」などと話しながら、フラフラと会場を後にした。
嗚呼、長い人生、こんなこともあるんだなぁ……。
空は青々と晴れ渡り、すっかり初夏の装いとなっていた。
いかがでしたか?
世にもキモ……奇妙な物語となりましたが、急に顔写真付き身分証が必要になっても、「小型特殊自動車免許」か「原動機付自転車免許」であれば、たった数日で入手できることがお分かりいただけたと思います!
皆さんがもし同じような状況に陥った場合も、最後まで諦めずに頑張ると、奇跡が起こるかもしれませんよ?
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
行け!清洲昇吾氏は、この曲を聴くと何故だか涙が出てくるんだそうです!
あと、こんな内容の記事で言うのもなんですが、嫁さがし中らしいですよ!
[ 完 ]
[Twitter]
行け!清洲昇吾は、邪神ガタノゾーア(小倉唯先生)のサイン会へ行くため、ハンター試験を突破。
ついに運転免許(ただし小型特殊自動車免許)をGETした。
いざサイン会!
これは「顔写真付き身分証を最短で手に入れる方法」体験記である。
→ [その1]
→ [その2]
→ [その3]
ついにサイン会当日。
緊張でろくに眠れなかったのは言うまでもない。
やたら早起きしてしまい、グロッキーである。
早くもピンチだ。
そして大問題である。
何を着ていけばいいのかサッパリ分からない。
初デートに挑む中高生のような超絶大ピンチである。
小特の試験に続き、久々に脳みそをフル稼働させる。
まず、今回はオシャレに関する書籍のサイン会なのだから、こちらも小綺麗な格好をしていくのが最低限のマナーというものだろう。
その小綺麗の方向性であるが、小倉唯先生のラジオ等での過去の発言を総合すると、男性はあまり着飾らず、整髪料もつけず、ワイシャツ等の割とサラリーマン的な装いが良いのではないか、という予測を導き出せる。
以上のようなプロファイラーかストーカーの才能を発揮した結果、知人の結婚披露宴二次会に行く時のようなコスプレが完成した。
カジュアル性、皆無。
これで良いのかは分からないが、少なくとも追い返されはしないだろう。
さて、サイン会会場は池袋の『アニメイト 池袋本店』だ。
え? アニメイト?
購入とサイン会応募先が『とらのあな 秋葉原店A』で、当落通知とその問い合わせ先もこちらだったので、例の「顔写真付き身分証」に関する質問も『とらのあな 秋葉原店A』にさせていただいたのだ。
とらのあなとアニメイトが犬猿の仲だったらどうしよう……。
なんだか申し訳なさでいっぱいである。
丁寧にご対応いただき、ありがとうございました!
ここ数年、鈴木このみ先生を応援する過程で「リリイベ」(リリースイベント)という催しを知り、その手のイベントにはだいぶ慣れてきたのだが、書籍のサイン会は初めてだし、アニメイト池袋本店のイベント会場に行くのも初めてである。
「何か」があってはいけない。
アンラッキーっぷりが持ち味の自分だが、今日だけはダメだ。
千葉時間による支配を断ち切って、早めに現地へ行くべきである。
というわけで池袋駅に、集合時間の3時間前に着いた。
遅刻するよりは遥かにマシだが、お察しの通りヒマーマンである。
とりあえずジュンク堂で映像編集に関する専門書を物色し、新しく出来た高層ビルの公共スペースを徘徊する。
素晴らしき、ぼっち休日である。
ファミレスでハンバーグステーキを食べ、集合時間までドリンクバー。
……「完璧」とはこのことを言うのではないだろうか。
コーヒーを啜りつつ、サイン中の先生との会話のヒントを探そうと、書籍に改めて目を通す。
『小倉唯パーソナルブック yui-itsu』。
小倉唯先生のストイックな魅力が詰まった本である。
「オシャレするのって楽しそうだなぁ……自分も少しは見た目に気を使ってみようかな……?」と男性の自分でも思ってしまうくらい、小倉唯先生が楽しそうに生き生きとオシャレしているのだ。
子供の頃は、お出かけ前の母の化粧時間が恨めしかったものだが、今なら許せる。
僕も稀に人前で歌う際には、ほんの少~しだけ化粧で整えたりもするので、感覚が少しだけ分かるのだ。
また、中高生の頃の僕はビジュアル系バンドが好きだったので、そっちの感覚も戻りそうになるが、小倉唯先生的にはそういうことじゃないらしいので、踏み止まろう。
とても良い本です。
僕は来世で女性アイドル声優を目指すことにしているので、来世の自分にこの本を教えてあげたい。
買いましょう。
オシャレっていいな。
小倉母との対談記事に改めて目頭を熱くしていると、そろそろ集合時間である。
会計とトイレを済ませ、いざサイン会。
会場に着き、念には念をとダメ押しのトイレへ行き、階段にズラリと並んだ入場列へ。
行列とともに少しずつ階段をのぼり続ける。
熱気が立ち込めクラクラする中、間もなく頂上である。
ついに、ついに眼前に広がる、受付!

ここが天竺か!
そう、僕はこの時のために全てをかけて、運転免許(ただし小型特殊自動車免許)をとったのである。
顔写真付き身分証を数年ぶり(パスポートは数年前に切れていた)に係の人へ差し出す、緊張の瞬間!
係の人 「清洲さんですね。わざわざ運転免許をとっていただき、ありがとうございました!」
!?
問い合わせに答えてくれたとらのあなの人?
いやここはアニメイト??
とらのあな経由で答えてくれたキングレコードの人かしら???
不意をつかれすぎて、
「あ、いえいえ~w」
だとか微妙極まるリアクションしかできなかったことが悔やまれる。
こちらこそ、受付で残念な空気を漂わせることを避けることができました。
改めて、ありがとうございました。
混乱しつつも、無事、入場である。
ソワソワしながら抽選で引いた番号の席へ座る。
入場時に渡された紙へ、サイン時に入れてもらう自分の名を平仮名で書くように、とのこと。
姓名の「名」を書くように言われたにも関わらず、ついフルネーム書いてしまい、取消線をひく。
緊張しすぎである。
僕は普段タレント相手の仕事もしているが、こういうイベントだと何故か、そういうの関係なく、めっちゃ緊張するものなのである。
仕事とプライベートは別。
おやつは別腹である。
ソワソワしすぎて、周囲のファンの会話にちょいちょい混ぜていただき、失神しないよう何とか踏みとどまる。
参加者の入場が完了し、いよいよ開始時間。
我らが小倉唯先生の登場である。
き、キャアアアアアアアアアアア!!!!!
小倉唯先生は、若干ネタ化してきたw「鉄壁の前髪」を崩し、おデコを我々に披露しているではないか!
→ ブログ参照
田村ゆかり大先生によると、女性が前髪でおデコを隠す理由は、写真撮影等で目をなるべく大きく見せようとカッと見開く際、おデコに力を入れている様がバレないようにするためなのだそうだ。
それを解放するということは、それだけの覚悟を決めているということなのである!(適当)
嗚呼、ありがたや、ありがたや……。
心の中で手を合わせて念仏を唱えていると、小倉唯先生と我々の間にパーテーションがサーっと引かれ、視線をシャットアウトする壁が誕生した。
!?
どうやら、サイン時に個人名を伝える都合上のプライバシー保護とかそういうことっぽかった。
な、なるほど……。
こういう形式のサイン会は初めてなので、呆気にとられた。
90人近い待機者が固唾をのんで見つめるパーテーションの向こうから時折聞こえてくる声。
こ、これはまるで、面接会場……!
否応なしに緊張が高まる。
自分の順番はラスト数人なので、緊張の高まり最高潮であった。
もはやソワソワというか、血の気が引いて手が冷たくなっていく。
再び周囲の会話に混ぜていただき、失神しないよう何とか踏みとどまりつづけた。
待ちに待っていよいよ席を立ちあがり、サインの列に並ぶ。
嗚呼、サイン中の先生に、何を話しかければ良いのか……。
リリイベ等の催しに慣れてきたとはいえ、これは毎回たいへん悩む問題である。
以前参加した小倉唯先生ポスターお渡し会では、つい自分のツラい身の上が口からハミ出て心配されてしまったり、やや反応の鈍い話題を振ってしまったことがあったので、今回は楽しい会話にしたい。
サイン会に初めて参加できた喜びを伝えようか?
先日のライブツアーでの感動を伝えようか?
書籍のサイン会なのだから、書籍の感想が良いだろうか?
今日のファッションについて伝えようか?
いや。
いやいや。
気の利いた話の広げ方など到底不可能なので、ここは自分にしかできない話題を振るしかないだろう。
そして、自分の番が来た。
小倉唯先生は、サイン用の本と名前のメモを受け取り、丁寧に目を合わせてくる。
先生 「しょうごさんですね?」
き、キャアアアアアアアアアアア!!!!!
平静を装い、「よろしくお願いします」と一礼をし、自分の口から出た話題は……
「今日のサイン会のために、運転免許を取ってきました」
先生 「え? 車でいらしたんですか?」
「いえ、入場時に顔写真付きの身分証がないと入れないので」
先生 「えっ…… それ、凄すぎじゃないですか……!?」
「長年応援してきたので、今回こそはどうしてもサインをいただきたかったんです」
小倉唯先生のリアクションはいつも大きくて素敵なのだが、今回は珍しい、若干引き気味のガチ目のリアクションをいただいた。
いやはや、頑張って免許とった甲斐があった……!(走馬灯)
書籍の話もしたかったけれども、長時間のサイン会、きっと、こういうビックリも必要に違いない。
そして、小倉唯先生が僕の名前を書いている……!?
((((;゜Д゜))) ひ、ヒィー‼

ありがとうございました。
家宝にいたします。
緊張で震えそうな手でサイン本を受け取り、「ずっと応援してます!」と手を振った。
会場のスタッフの皆様に会釈し、前後の順番だった人と「いやー緊張しましたねぇ」などと話しながら、フラフラと会場を後にした。
嗚呼、長い人生、こんなこともあるんだなぁ……。
空は青々と晴れ渡り、すっかり初夏の装いとなっていた。
いかがでしたか?
世にもキモ……奇妙な物語となりましたが、急に顔写真付き身分証が必要になっても、「小型特殊自動車免許」か「原動機付自転車免許」であれば、たった数日で入手できることがお分かりいただけたと思います!
皆さんがもし同じような状況に陥った場合も、最後まで諦めずに頑張ると、奇跡が起こるかもしれませんよ?
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
行け!清洲昇吾氏は、この曲を聴くと何故だか涙が出てくるんだそうです!
あと、こんな内容の記事で言うのもなんですが、嫁さがし中らしいですよ!
[ 完 ]
[Twitter]
小倉唯先生のサイン会に行きたすぎて運転免許をとった話。その3
<ここまでのあらすじ>
行け!清洲昇吾は「邪神ガタノゾーア(小倉唯先生)のサイン会へ行くためには、運転免許(ただし小型特殊自動車免許)をとるしかない」と覚悟を決め、最弱レア免許試験に挑む!
これは「顔写真付き身分証を最短で手に入れる方法」体験記である。
→ [その1]
→ [その2]
ちょっと早めに着いて、時間までベンチで道路標識一覧でも眺めようかなと思いつつ免許センターに到着するやいなや、「急いでください!」と係の人。
千葉時間に支配された生活を送っていると、世間とのこういうギャップにたびたび直面するので、注意だ。
また、急いで受験用の書類やらなにやらを書くと、本籍の欄に『日本』と記入して「そういうことじゃないです」と係の人に言われてしまうので、千葉県民は特に注意したい。
用意していた証明写真を貼り込んでもらい、提出。当日焦らないため、前日に証明写真を撮っておいて正解だった。千葉県民は優秀なのである。
かくして試験会場入りである。
平日とはいえ、会場には僕と、もう一人だけであった。
ちなみにそのもう一人は原付とのことなので、小特は僕一人。
試験官は、僕の入場時に原付用の説明をしてしまい、後で訂正を伝えてきたり、「小特……」とつぶやきつつ小特用の問題冊子がコレで合っているのかを確認していた。
噂通りのレア免許っぷりである。
ドキドキする。
机に座ると、受験資格があるかどうかの確認用署名用紙が1枚あった。
会場によるかもしれないが、筆記用具は会場側から支給された鉛筆と消しゴムを使用する。
署名をして、待つ。
ひたすら待つ。
さっき係の人から「急いでください!」と言われたのは何だったのか?
待つ。
20~30分待ったところで、ようやく試験官が問題用紙と解答用紙を配り始めた。
続いて試験官がラジカセを取り出し、注意事項の録音音声を再生すると、先ほど記入した署名の説明が始まった。
あれは待ち時間に書くものではなかったらしい。え、ええ……? なんか、すいません……。
問題用紙は延々と使い回すため、書き込んだり、雑に扱わないように、とのこと。
メモをする際は、マークシート解答用紙に設けられたメモ欄を使うように(得点に影響しない)と。
ほ、ほぅ……。
腕時計や携帯電話を身体から離した状態にして、さぁ、ついに試験開始だ。
試験時間は30分。
マークシート方式の〇×問題で、1点問題が46問 + 2点問題(小問3つ全正解のみ加点)が2問。
勉強した設問がそのまま出てくることはあまり無かったが、常識的なことが頭に入っていれば、基本的にはスルスルと答えられる。
が、ところどころに「そんなん、時と場合によるだろ!」「この設問、例外多すぎない?」という印象の、例の意地の悪い問題文が出てくるのだ。
マークシートに記入する行為も十数年ぶりなので、「こ、こんくらいはハミ出してもよかったっけ……?」と、書いては消し、つい時間がかかってしまう。
こうなってくると時間があるようで無いので、意地の悪い問題はとりあえず解答欄ずれ予防のために答えを埋めておき、残り時間で再確認するために、問題の番号をメモ欄にメモっておく。
合格ラインが正答率9割ともなると、そこそこ焦ってくる。
半端にしか確認してなかった道路標示が問題に出てきて「しまった!」と思いつつも、何とかひと通り回答。
続いて、メモった番号の問題を落ち着いてよくよく再確認すると、やはり問題文の解釈を間違えていたようで、いくつも答えを変更した。
結局、残り時間いっぱいまで使うことで、今の自分ができる悔いのない答案用紙をつくることができた。
試験終了。
これで駄目なら仕方がない。
明日、再試験だ。
合格者発表は通常、電光掲示板に表示されるそうだが、今日は受験者が二人なので、口頭で読み上げるとのこと。
な、なんだか余計に緊張する……!
トイレへ行ったり、ウロウロしたり、キョロキョロしたりと、たいへんソワソワしながら結果発表の時を待つ。
嗚呼、子供が産まれるときの父親の心境って、こんな感じなのかもしれない。(違う)
「清洲さんですか?」
ついに、担当者がやってきた。
さぁ……緊張の瞬か「合格なので、適正検査を行います」。
テレビ番組のように緊張感を煽る間もなく、速攻で合格が告げられた。
もう、ウキウキである。
ポジティブな心情はすぐ顔に出るタイプなので、たぶん年甲斐もなくすごく気持ち悪い顔をしていたと思う。
ルンルンと部屋を移動し、適正検査に移る。
この検査は、視力と色覚特性を簡単に確認する、なんて事はない検査である。
ビビる必要は全くない。
……メガネの度が合っていれば……ね。
昨夏から延々とPC仕事で引きこもっていた僕は、すっかり視力低下が進んでしまっていた。
乱視もあり、今やこのメガネでは、映画館に行ってもスクリーンが見づらいレベルなのだ。
「視力0.1以下なので、メガネを外すと何も見えません」と担当者へ伝えつつ、内心「ヤバい……ヤバいぞ……」と、ビックビクである。
「左」
いけない! 初手から割とヤバい!
「下」
今答えたのがギリギリだ!
「……右」
その下の段は本当にもう判別不能だ! やめてくれ! 頼む! 南無三……!!
「はい、以上です」
イヤッホーーーーーーーウ!!!!
最後の関門を突破した僕は心の中で、ウルトラマンが勝利した時のイデ隊員のごとく、飛び跳ねて喜んだ。
あくまで心の中でだ。
全身で表現したら、僕はイデ隊員じゃないので、大変なことになってしまう。
顔には気持ち悪い感じで出ていたかもしれない。
ついに、ついに、夢にまで見た、不眠症にまでなった、「顔写真付き身分証」作成の時である。
窓口へ書類を提出し、免許証用の証明写真を新たに撮影する。(免許センターによります。)
……え?
この場で新しいの撮るの?
昨日800円かけて撮ったやつは?
完全に油断してて、ヒゲ剃ってきてないんだけど……?
パシャリ。
かくして、行け!清洲昇吾は、午前中……そう、「しょうご」の正午になる前に、
運転免許証(ただし小型特殊自動車免許)をGETしたのである!

※世を忍ぶ仮の姿のプライバシーを守るため、画像の一部を恐怖の正体の情報に差し替えております。

これが、激レア最弱の証!
喜びのあまり、「『虎の穴』お問い合わせフォーム」の担当の方へ「免許取れました!」と、ご報告メールを送ってしまったことは、言うまでもありません。
さあ、いざ行かん!
「『小倉唯パーソナルブック yui-itsu』発売記念イベント 小倉唯サイン会」!!
→ [その4]へ、つづく!
[Twitter]
行け!清洲昇吾は「邪神ガタノゾーア(小倉唯先生)のサイン会へ行くためには、運転免許(ただし小型特殊自動車免許)をとるしかない」と覚悟を決め、最弱レア免許試験に挑む!
これは「顔写真付き身分証を最短で手に入れる方法」体験記である。
→ [その1]
→ [その2]
ちょっと早めに着いて、時間までベンチで道路標識一覧でも眺めようかなと思いつつ免許センターに到着するやいなや、「急いでください!」と係の人。
千葉時間に支配された生活を送っていると、世間とのこういうギャップにたびたび直面するので、注意だ。
また、急いで受験用の書類やらなにやらを書くと、本籍の欄に『日本』と記入して「そういうことじゃないです」と係の人に言われてしまうので、千葉県民は特に注意したい。
用意していた証明写真を貼り込んでもらい、提出。当日焦らないため、前日に証明写真を撮っておいて正解だった。千葉県民は優秀なのである。
かくして試験会場入りである。
平日とはいえ、会場には僕と、もう一人だけであった。
ちなみにそのもう一人は原付とのことなので、小特は僕一人。
試験官は、僕の入場時に原付用の説明をしてしまい、後で訂正を伝えてきたり、「小特……」とつぶやきつつ小特用の問題冊子がコレで合っているのかを確認していた。
噂通りのレア免許っぷりである。
ドキドキする。
机に座ると、受験資格があるかどうかの確認用署名用紙が1枚あった。
会場によるかもしれないが、筆記用具は会場側から支給された鉛筆と消しゴムを使用する。
署名をして、待つ。
ひたすら待つ。
さっき係の人から「急いでください!」と言われたのは何だったのか?
待つ。
20~30分待ったところで、ようやく試験官が問題用紙と解答用紙を配り始めた。
続いて試験官がラジカセを取り出し、注意事項の録音音声を再生すると、先ほど記入した署名の説明が始まった。
あれは待ち時間に書くものではなかったらしい。え、ええ……? なんか、すいません……。
問題用紙は延々と使い回すため、書き込んだり、雑に扱わないように、とのこと。
メモをする際は、マークシート解答用紙に設けられたメモ欄を使うように(得点に影響しない)と。
ほ、ほぅ……。
腕時計や携帯電話を身体から離した状態にして、さぁ、ついに試験開始だ。
試験時間は30分。
マークシート方式の〇×問題で、1点問題が46問 + 2点問題(小問3つ全正解のみ加点)が2問。
勉強した設問がそのまま出てくることはあまり無かったが、常識的なことが頭に入っていれば、基本的にはスルスルと答えられる。
が、ところどころに「そんなん、時と場合によるだろ!」「この設問、例外多すぎない?」という印象の、例の意地の悪い問題文が出てくるのだ。
マークシートに記入する行為も十数年ぶりなので、「こ、こんくらいはハミ出してもよかったっけ……?」と、書いては消し、つい時間がかかってしまう。
こうなってくると時間があるようで無いので、意地の悪い問題はとりあえず解答欄ずれ予防のために答えを埋めておき、残り時間で再確認するために、問題の番号をメモ欄にメモっておく。
合格ラインが正答率9割ともなると、そこそこ焦ってくる。
半端にしか確認してなかった道路標示が問題に出てきて「しまった!」と思いつつも、何とかひと通り回答。
続いて、メモった番号の問題を落ち着いてよくよく再確認すると、やはり問題文の解釈を間違えていたようで、いくつも答えを変更した。
結局、残り時間いっぱいまで使うことで、今の自分ができる悔いのない答案用紙をつくることができた。
試験終了。
これで駄目なら仕方がない。
明日、再試験だ。
合格者発表は通常、電光掲示板に表示されるそうだが、今日は受験者が二人なので、口頭で読み上げるとのこと。
な、なんだか余計に緊張する……!
トイレへ行ったり、ウロウロしたり、キョロキョロしたりと、たいへんソワソワしながら結果発表の時を待つ。
嗚呼、子供が産まれるときの父親の心境って、こんな感じなのかもしれない。(違う)
「清洲さんですか?」
ついに、担当者がやってきた。
さぁ……緊張の瞬か「合格なので、適正検査を行います」。
テレビ番組のように緊張感を煽る間もなく、速攻で合格が告げられた。
もう、ウキウキである。
ポジティブな心情はすぐ顔に出るタイプなので、たぶん年甲斐もなくすごく気持ち悪い顔をしていたと思う。
ルンルンと部屋を移動し、適正検査に移る。
この検査は、視力と色覚特性を簡単に確認する、なんて事はない検査である。
ビビる必要は全くない。
……メガネの度が合っていれば……ね。
昨夏から延々とPC仕事で引きこもっていた僕は、すっかり視力低下が進んでしまっていた。
乱視もあり、今やこのメガネでは、映画館に行ってもスクリーンが見づらいレベルなのだ。
「視力0.1以下なので、メガネを外すと何も見えません」と担当者へ伝えつつ、内心「ヤバい……ヤバいぞ……」と、ビックビクである。
「左」
いけない! 初手から割とヤバい!
「下」
今答えたのがギリギリだ!
「……右」
その下の段は本当にもう判別不能だ! やめてくれ! 頼む! 南無三……!!
「はい、以上です」
イヤッホーーーーーーーウ!!!!
最後の関門を突破した僕は心の中で、ウルトラマンが勝利した時のイデ隊員のごとく、飛び跳ねて喜んだ。
あくまで心の中でだ。
全身で表現したら、僕はイデ隊員じゃないので、大変なことになってしまう。
顔には気持ち悪い感じで出ていたかもしれない。
ついに、ついに、夢にまで見た、不眠症にまでなった、「顔写真付き身分証」作成の時である。
窓口へ書類を提出し、免許証用の証明写真を新たに撮影する。(免許センターによります。)
……え?
この場で新しいの撮るの?
昨日800円かけて撮ったやつは?
完全に油断してて、ヒゲ剃ってきてないんだけど……?
パシャリ。
かくして、行け!清洲昇吾は、午前中……そう、「しょうご」の正午になる前に、
運転免許証(ただし小型特殊自動車免許)をGETしたのである!

※世を忍ぶ仮の姿のプライバシーを守るため、画像の一部を恐怖の正体の情報に差し替えております。

これが、激レア最弱の証!
喜びのあまり、「『虎の穴』お問い合わせフォーム」の担当の方へ「免許取れました!」と、ご報告メールを送ってしまったことは、言うまでもありません。
さあ、いざ行かん!
「『小倉唯パーソナルブック yui-itsu』発売記念イベント 小倉唯サイン会」!!
→ [その4]へ、つづく!
[Twitter]
小倉唯先生のサイン会に行きたすぎて運転免許をとった話。その2
<ここまでのあらすじ>
行け!清洲昇吾は「邪神ガタノゾーア(小倉唯先生)のサイン会へ行くためには、運転免許(ただし小型特殊自動車免許)をとるしかない」と、覚悟を決めた。
これは「顔写真付き身分証を最短で手に入れる方法」体験記である。
幸い、スケジュールが逼迫するような仕事を抱えておらず、受験および、試験勉強の時間をとることが可能であった。
小特の筆記試験は原付と同様に、合格ラインが正答率9割のマークシート。
問題文の日本語が独特かつ意地悪なので、文章の傾向ごと頭に叩き込んでおかないと、読み解くことに思わぬ時間を消費して焦ることになる。
ただ、勉強とはいっても、ネット上やアプリの問題集をひたすら頭に叩き込み、道路標識&道路標示一覧と小特車両の基本スペックを睨めっこするだけでも何とかなるレベルだ。
暗記慣れをしている人であれば、1日あれば覚えられてしまうかもしれない。
小特の問題集は原付とほぼ同じ内容であるため、原付のものを利用できる。
というか、小特専用の問題集は存在しない。レア免許なのだ。どこに行っても売っていない。
僕が利用した問題集は、以下だ。
・ゲンチャレ!原付免許試験問題にチャレンジ
・アプリ 原付免許試験問題集
0円である。
ひたすら解いて「だいぶ頭に入ったつもりだけど、不安だなぁ」と思ったら、加えて別の問題集をちょろっとだけ解いてみると安心できる。
道路標識&道路標示一覧と小特車両の基本スペックに目を通しておくことも忘れずに。
空き時間を利用し、2~3日ほどかけて何となく頭に入れた、とある昼頃。
「よし、今日試験を受けよう!」と思い立ち、試験会場を探したところ、試験会場は住んでいる都道府県の免許センターであり、地元のマッドシティ・松戸には無いので、流山か幕張へ行け!と言うではないか。
しかも、受付が朝の9:30まで!(免許センターによります。)
今日はもう受けられない……!
小倉唯先生のサイン会まで、あと3営業日……。
切迫した状況の中、試験は翌日に持ち越しである。
下調べの雑っぷり。
この辺りに、今回の騒動の原因がありそうだが……?
うつ病になるので、それ以上はいけない。
気を取りなおして受験用の「証明写真」を撮りに行こう。(試験会場でも可能なハズだが、当日焦らないため。)
普段なら自分のカメラとPCで作るし、何なら免許証自体までも映像仕事の小道具用に何度も作っているのでチョチョイのチョイなのだが、今回はもうそういうことに心労を割きたくなかったので、近所の証明写真ボックスを利用した。
円谷英二が発明したという、証明写真ボックス。円谷英二は僕の師匠・川北紘一の、師匠である。
なんという感慨深さか。
師匠の師匠! 僕は小倉唯先生の直筆サインをゲットします!
そして800円が消費された。
あれ? 昔は600円じゃなかったっけ?
800円となると自分で作ったほうが良かったような気がしつつ、これまた受験に必要な、「住民票」をもらいに行こう。
発行後6ヶ月以内、本籍記載のものが必要なので、注意だ。
住民票の発行には免許証等が必要である。
……いや、免許証がほしいから住民票をもらいに来たのだ。
混乱の中、代わりに出した保険証は、よりにもよって劣化で名前が掠れて読めなかった。
さすが、自分である。ミラクルを呼ぶ男。
しどろもどろの中、財布に入っていたキャッシュカードが名前入りだったので、何とかなった。
保険証も新しくしてもらいつつ、住民票で300円が消費された。
結局、受験&発行料3500円以外にも必要じゃん……などとケチ臭いことを考えながら、交通費を消費する電車とバスを乗り継いで、流山免許センターへと向かう試験当日。
小倉唯先生のサイン会まで、あと2営業日。
試験に落ちた場合に備え、翌日再試験を受けられるようにという、隙のないスケジュールである。
この隙のなさを一番最初に発揮すべきだったのだが、うつ病になるので問い詰めてはいけない。
ここ数日、試験に合わせて朝型生活を心がけていたが、緊張で十分には眠れなかった。
加えて、車酔いし易い体質なので、バス内での最後の暗記はやめておいた。
試験問題の文章がアレなので、頭をスッキリさせておくことこそが肝心なのである。
試験会場の空はまさに、僕を小倉唯先生のサイン会まで導かんばかりの快晴であった。
→ [その3]へ、つづく!
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行け!清洲昇吾は「邪神ガタノゾーア(小倉唯先生)のサイン会へ行くためには、運転免許(ただし小型特殊自動車免許)をとるしかない」と、覚悟を決めた。
これは「顔写真付き身分証を最短で手に入れる方法」体験記である。
幸い、スケジュールが逼迫するような仕事を抱えておらず、受験および、試験勉強の時間をとることが可能であった。
小特の筆記試験は原付と同様に、合格ラインが正答率9割のマークシート。
問題文の日本語が独特かつ意地悪なので、文章の傾向ごと頭に叩き込んでおかないと、読み解くことに思わぬ時間を消費して焦ることになる。
ただ、勉強とはいっても、ネット上やアプリの問題集をひたすら頭に叩き込み、道路標識&道路標示一覧と小特車両の基本スペックを睨めっこするだけでも何とかなるレベルだ。
暗記慣れをしている人であれば、1日あれば覚えられてしまうかもしれない。
小特の問題集は原付とほぼ同じ内容であるため、原付のものを利用できる。
というか、小特専用の問題集は存在しない。レア免許なのだ。どこに行っても売っていない。
僕が利用した問題集は、以下だ。
・ゲンチャレ!原付免許試験問題にチャレンジ
・アプリ 原付免許試験問題集
0円である。
ひたすら解いて「だいぶ頭に入ったつもりだけど、不安だなぁ」と思ったら、加えて別の問題集をちょろっとだけ解いてみると安心できる。
道路標識&道路標示一覧と小特車両の基本スペックに目を通しておくことも忘れずに。
空き時間を利用し、2~3日ほどかけて何となく頭に入れた、とある昼頃。
「よし、今日試験を受けよう!」と思い立ち、試験会場を探したところ、試験会場は住んでいる都道府県の免許センターであり、地元のマッドシティ・松戸には無いので、流山か幕張へ行け!と言うではないか。
しかも、受付が朝の9:30まで!(免許センターによります。)
今日はもう受けられない……!
小倉唯先生のサイン会まで、あと3営業日……。
切迫した状況の中、試験は翌日に持ち越しである。
下調べの雑っぷり。
この辺りに、今回の騒動の原因がありそうだが……?
うつ病になるので、それ以上はいけない。
気を取りなおして受験用の「証明写真」を撮りに行こう。(試験会場でも可能なハズだが、当日焦らないため。)
普段なら自分のカメラとPCで作るし、何なら免許証自体までも映像仕事の小道具用に何度も作っているのでチョチョイのチョイなのだが、今回はもうそういうことに心労を割きたくなかったので、近所の証明写真ボックスを利用した。
円谷英二が発明したという、証明写真ボックス。円谷英二は僕の師匠・川北紘一の、師匠である。
なんという感慨深さか。
師匠の師匠! 僕は小倉唯先生の直筆サインをゲットします!
そして800円が消費された。
あれ? 昔は600円じゃなかったっけ?
800円となると自分で作ったほうが良かったような気がしつつ、これまた受験に必要な、「住民票」をもらいに行こう。
発行後6ヶ月以内、本籍記載のものが必要なので、注意だ。
住民票の発行には免許証等が必要である。
……いや、免許証がほしいから住民票をもらいに来たのだ。
混乱の中、代わりに出した保険証は、よりにもよって劣化で名前が掠れて読めなかった。
さすが、自分である。ミラクルを呼ぶ男。
しどろもどろの中、財布に入っていたキャッシュカードが名前入りだったので、何とかなった。
保険証も新しくしてもらいつつ、住民票で300円が消費された。
結局、受験&発行料3500円以外にも必要じゃん……などとケチ臭いことを考えながら、交通費を消費する電車とバスを乗り継いで、流山免許センターへと向かう試験当日。
小倉唯先生のサイン会まで、あと2営業日。
試験に落ちた場合に備え、翌日再試験を受けられるようにという、隙のないスケジュールである。
この隙のなさを一番最初に発揮すべきだったのだが、うつ病になるので問い詰めてはいけない。
ここ数日、試験に合わせて朝型生活を心がけていたが、緊張で十分には眠れなかった。
加えて、車酔いし易い体質なので、バス内での最後の暗記はやめておいた。
試験問題の文章がアレなので、頭をスッキリさせておくことこそが肝心なのである。
試験会場の空はまさに、僕を小倉唯先生のサイン会まで導かんばかりの快晴であった。
→ [その3]へ、つづく!
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小倉唯先生のサイン会に行きたすぎて運転免許をとった話。その1
行け!清洲昇吾です。
今回僕が体験した、「顔写真付き身分証を最短で手に入れる方法」を書き残すことにしました。
いつか、似た状況に陥った方々のお役に立てたら、幸いです。
ぱぱぱ、パスポート切れてる!
必要な日までに「顔写真付き身分証」が間に合わない!
運転免許を持たない都会っ子(ただし千葉県民)にとって、由々しき事態である。
「『小倉唯パーソナルブック yui-itsu』発売記念イベント 邪神ガタノゾーア(小倉唯先生)サイン会」に当選したものの、参加するには「顔写真付き身分証」の提示が絶対条件だったのだ。
「代替策はありませんか?」と、応募先の『虎の穴』お問い合わせフォームを通して確認させていただいたので、間違いない。(お手数をおかけしました。本当にありがとうございました。)
運転免許を持たない都会っ子(ただしマッドシティ・松戸市民)が、顔写真付き身分証を入手できる通常の方法は以下だ(2019年現在)。
・マイナンバーカード …… 申請から3週間かかる。費用は0円!
・普通運転免許証 …… 合宿でも2週間はかかる。費用もえらいこっちゃ。
・パスポート …… 6営業日かかる。費用は16000円くらい。
社会の底辺で泥を啜って蠢いている身として、マイナンバーカードはとても魅力的。
そろそろ普通免許もほしいし、久しぶりに海外旅行もしたい。
しかし……だ。
小倉唯先生のサイン会まで、5営業日しか残されていなかったのである。
途方に暮れた。
声優・小倉唯先生を応援し始めて早9年。
サイン会の機会はそもそもほとんど無く、その数少ない機会も逃し続けてきてしまった。
今や、9年前からは想像できないほど大活躍している小倉唯先生。
サイン会に当選すること自体が奇跡と言っていい。
嗚呼、サインめっちゃほしい。
運転免許を持たない千葉県民は、年甲斐もなく小倉唯先生の直筆サインがめっちゃほしかったのである。
これを逃すと、うつ病になると断言できる。
「だったら何でそんなギリギリになるまで確認しなかったの?」とか、そんな質問は聞きたくない。
うつ病になる。
そう、逃げちゃだめだ。
何か手段はないものか、改めて、めっちゃ検索した。
すると、かつて似たような境遇に陥った残念な人たち……つまり勇者たちが、何とかする奇跡の方法をネット上に書き残しているではないか!
さらに、ウンウン悩んでいる様をSNSへ書き込んだところ、知恵を貸してくださる皆様!
「ありがとう! そして、ありがとう!!」
運転免許を持たないマッドシティ・松戸市民は、『TIGER & BUNNY』を履修済みだったのである。
その奇跡の方法とは!
・原動機付自転車免許 …… 即日。約8000円。
・小型特殊自動車免許 …… 即日。約3500円。
そそそ、即日!?
小型特殊自動車免許に至っては、筆記試験のみで実技なし。
そしてこの低価格。
小型特殊自動車免許(以下、小特)とは、市場や工場、撮影所等で物資の運搬に使用されるターレットや、トラクターなどの小型の農耕用車両等を運転できる免許だ。
16歳になれば受験できるため、基本的には実家の畑や工場を手伝う人向けの免許と思われる。
時速15km(農耕用のみ時速35km)の、最弱スピードバトルの世界である。
……なにそれ、ちょっと欲しい……。
さらに、小特は普通自動車免許に含まれており、普通自動車免許をとってしまうと逆に試験を受けられないため、年間1000人くらいしか取らないレア免許らしい。
レア?
最弱のレアカード!?
……な、なぜだか無性にほしくなってきた……!
……もう、コレしか無いだろう。
覚悟を決めた漢の瞳が、爛々と輝いていたという。(イメージ)
というわけで無駄に色んなことが起こりすぎて長文になってしまったので、連載します。
→ [その2]へ、つづく!
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今回僕が体験した、「顔写真付き身分証を最短で手に入れる方法」を書き残すことにしました。
いつか、似た状況に陥った方々のお役に立てたら、幸いです。
ぱぱぱ、パスポート切れてる!
必要な日までに「顔写真付き身分証」が間に合わない!
運転免許を持たない都会っ子(ただし千葉県民)にとって、由々しき事態である。
「『小倉唯パーソナルブック yui-itsu』発売記念イベント 邪神ガタノゾーア(小倉唯先生)サイン会」に当選したものの、参加するには「顔写真付き身分証」の提示が絶対条件だったのだ。
「代替策はありませんか?」と、応募先の『虎の穴』お問い合わせフォームを通して確認させていただいたので、間違いない。(お手数をおかけしました。本当にありがとうございました。)
運転免許を持たない都会っ子(ただしマッドシティ・松戸市民)が、顔写真付き身分証を入手できる通常の方法は以下だ(2019年現在)。
・マイナンバーカード …… 申請から3週間かかる。費用は0円!
・普通運転免許証 …… 合宿でも2週間はかかる。費用もえらいこっちゃ。
・パスポート …… 6営業日かかる。費用は16000円くらい。
社会の底辺で泥を啜って蠢いている身として、マイナンバーカードはとても魅力的。
そろそろ普通免許もほしいし、久しぶりに海外旅行もしたい。
しかし……だ。
小倉唯先生のサイン会まで、5営業日しか残されていなかったのである。
途方に暮れた。
声優・小倉唯先生を応援し始めて早9年。
サイン会の機会はそもそもほとんど無く、その数少ない機会も逃し続けてきてしまった。
今や、9年前からは想像できないほど大活躍している小倉唯先生。
サイン会に当選すること自体が奇跡と言っていい。
嗚呼、サインめっちゃほしい。
運転免許を持たない千葉県民は、年甲斐もなく小倉唯先生の直筆サインがめっちゃほしかったのである。
これを逃すと、うつ病になると断言できる。
「だったら何でそんなギリギリになるまで確認しなかったの?」とか、そんな質問は聞きたくない。
うつ病になる。
そう、逃げちゃだめだ。
何か手段はないものか、改めて、めっちゃ検索した。
すると、かつて似たような境遇に陥った残念な人たち……つまり勇者たちが、何とかする奇跡の方法をネット上に書き残しているではないか!
さらに、ウンウン悩んでいる様をSNSへ書き込んだところ、知恵を貸してくださる皆様!
「ありがとう! そして、ありがとう!!」
運転免許を持たないマッドシティ・松戸市民は、『TIGER & BUNNY』を履修済みだったのである。
その奇跡の方法とは!
・原動機付自転車免許 …… 即日。約8000円。
・小型特殊自動車免許 …… 即日。約3500円。
そそそ、即日!?
小型特殊自動車免許に至っては、筆記試験のみで実技なし。
そしてこの低価格。
小型特殊自動車免許(以下、小特)とは、市場や工場、撮影所等で物資の運搬に使用されるターレットや、トラクターなどの小型の農耕用車両等を運転できる免許だ。
16歳になれば受験できるため、基本的には実家の畑や工場を手伝う人向けの免許と思われる。
時速15km(農耕用のみ時速35km)の、最弱スピードバトルの世界である。
……なにそれ、ちょっと欲しい……。
さらに、小特は普通自動車免許に含まれており、普通自動車免許をとってしまうと逆に試験を受けられないため、年間1000人くらいしか取らないレア免許らしい。
レア?
最弱のレアカード!?
……な、なぜだか無性にほしくなってきた……!
……もう、コレしか無いだろう。
覚悟を決めた漢の瞳が、爛々と輝いていたという。(イメージ)
というわけで無駄に色んなことが起こりすぎて長文になってしまったので、連載します。
→ [その2]へ、つづく!
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